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文藝春秋五月号~鳩山民主はここで道を誤った~ 藤原帰一 [書評]

鳩山政権の政治の空洞化について藤原帰一の論述。藤原は戦後日本の政治を支え、束縛して来た三要因が弱体化していることによって日本政治のメルトダウンが進行しているという。三要因とは①自民党②官僚③アメリカである。さらに日本の政治に起きているのは建設ではなく解体であるという。藤原は民主の再建に期待している。さらに提言として①省庁を横断した中核機関を設置し総理主導の元に行政改革を行う②ばらまき給付をやめ、所得の再分配政策を絞り込む③日米関係と対米自立の二律背反から脱却する を掲げている。しかしこれはどれも自民政権で行われたことであり、それがうまくいかないからこそ自民の下野があり、今の政権があるのではないか。議論がどうもループしてるような気がする。
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