最小の不幸社会とは

菅直人総理の口からこの言葉が出たとき、咄嗟に五代前の総理の言葉を思い出した。その言葉とは「三方一両損」、総理とは小泉純一郎である。大岡越前の名裁きの一例をさしていうが、小泉は自らの改革（痛みを伴う）を別の表現で言う時に使っていたように記憶する。最小の不幸と三方一両損、同じことじゃないのか。だとすれば菅直人氏の改革とは小泉構造改革をtraceすることではないのか。明確に違うのは小泉は自分の政権下では消費税を上げないと明言していることと、菅直人は増税を明確に視野に入れた発言をしているところだ。菅直人氏は小泉総理を「“オレオレ詐欺”ならぬ“やるやる詐欺だ」と批判している。総理になった菅直人氏はこれから日本政治をどう変えていくのか。まあ民主党のこの８ヶ月はやるやる詐欺そのものといわれても仕方がない。