SSブログ

政治の劣化・メディアの劣化の極み~民主も自民も公明もみんな嫌いだ発言~ [ニュースコメント]

 
なぜ日本人はかくも幼稚になったのか

かつて福田和也は「なぜ日本人はかくも幼稚になったのか」を著し「善意」と「親切」で事にあたればすべてが解決するという思考に染まった日本人を痛烈に批判した。15年以上前に執筆が開始されたものだが、福田は自分の無力感に苛まれているかもしれない。学級崩壊と化した国会、官邸、民主党。

こうキーボードを打つのも嫌悪の情が沸いてくる。

先日報道ステーションで復興相に就任した松本龍大臣が「私は3月11日以来民主もも自民も公明もみんな嫌いだ」と発言し、古館キャスターが「久しぶりに政治家らしい発言を聞いた」と賞賛した。(松本大臣は後に発言を陳謝)筆者はこういう政治家の発言とそれを賞賛するメディアのあり方こそが日本の幼稚化の表象なのではないかと思った。「被災者の思いと重なっている」と評価するのは簡単だ。しかし福田の<「善意」と「親切」で事にあたればすべて解決する>との指摘を今一度問い直したい。「大臣があんなこといっちゃおしまい」なのである。ある意味政治家としての責任放棄であり、好き嫌いという言葉を政治家が安易に使い、それを政治家らしい、被災者に寄り添っているという評価するメディア。しかしそこにはなんら打開や解決のビジョンが述べられるわけでもない。「大臣があんなこといっちゃおしまい」とはそういうことである。そして打開策を追求せずにゆるい頭で評価するメディア。こういう政治とメディアのあり方が今の惨状を招いたのではないか。しかし松本大臣の言葉を今の日本では批判できない空気が色濃く漂っている。しかも幼稚化したということすら気がついてない。負のダッチロールはいつまで続くのだろうか。

なぜ日本人はかくも幼稚になったのか

  • 作者: 福田 和也
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 1996/12
  • メディア: 単行本




nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。