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菅総理とシングル・イッシュー [ニュースコメント]

 菅直人氏が昨年6月に総理になったときの演説で「一に雇用、二に雇用、三に雇用」という演説を覚えているだろうか。経済無策で空洞化が激しく進行している今、空しく響く言葉である。さらにこういう言葉も記憶に残る「当面の税率については自民党が掲げている10パーセントをひとつの参考にさせていただきたい」。そして唐突なTPP参加発言。今は脱原発である。これまで彼が掲げてきたことはことごとく実現していないし、さらにはその後施策を進めた情報も伝わってこない。絶えず国民の歓心と目先くらますだけの言辞のように思える。総理とは事務を統一して管理すること、またその人と広辞苑では説明している。総じて管理すべき職責を担う立場にある総理大臣がどうもシングル・イッシュー、つまりひとつのことのみ囚われて全体を俯瞰して判断し行政を執り行う、そういう政治のあり方が今失われているのではと思う。
 菅総理は脱原発で解散総選挙を行うのではとの報道がある。シングルイッシューで総選挙というわけだ。市民運動家出身の政治家の限界がここに露呈しているのではないだろうか。行き詰まると新しいイッシューを持ち出し鉾崎を変えていく。脱原発の中でも浜岡、ストレステストと唐突にイッシューを作り出し国民の批判のベクトルを変えようとする。
 菅直人総理の間、外交はほとんど死んでいた。安全保障、そして米国債トリプルA陥落など目まぐるしく動いて最中、脱原発のシングルイッシューで総選挙が行われたとしたら、その判断を行った政治家の神経を疑う。

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