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生活保護とエネルギー問題~WEDGE9月号~ [ニュースコメント]

 先々週キオスクで買ったWEDGE9月号は生活保護とエネルギー問題を特集していた。どちらも喫緊の課題。日本の現在そして未来の豊かさの問題でもある。生活保護は3兆円となり自治体の財政を圧迫している。大阪市は国が面倒を見て欲しいと平松市長が述べている。大震災を受けた東日本の自治体も思いは同じだろう。一方一度生活保護を受けるとなかなか抜け出せないという。世代を超えて保護を受けている世帯も珍しくはない。その子供達にとって生活保護を受けるのは当然であり、医療も、そしてNHK受信料もただなのも権利だと感じだすかも知れない。貧困ビジネスが横行しや受給日にパチンコやボートレース場に駆け込む受給者の存在がテレビで報道されている。近い将来に生活保護制度が破綻するのは目に見えている。現物支給やリサイクルシステムの活用などの導入を急がねばなるまい。日本の今の国力では現行の社会保障制度の維持はもはや無理なのである。

 さてエネルギー問題。筆者は脱原子力派に与する者であるが、30年~50年のスパンをかけてのslowescape派である。自然エネルギーや再生エネルギーに蝟集する政治家・経営者・自治体トップに怪しさを感じている。福島の土地が誰かに買い占められ、信濃川河川敷のようになってはいないだろうかとも思う。へそ曲がりといわれようがうさんくささを嗅ぎ付けるもである。 過激な脱原発の人々は中国の原子力発電計画になんら異議を申し立てない。WALLSTREETJournal紙は日本の地震と原子力の問題はそのまま中国に当てはまるというレポートを発表している(9月8日)。日経は2020年までに中国が50基の原発計画があると報じている。黄砂が降り注ぐ日本列島の地理的特徴を考えれば脱原発派でこの計画を無視するのは本来の意味で脱原発派ではないのでは。中国の脱原発派と早急に連携をとるべきだ。しかしいまのところそんな話は聞いたことがない。

 生活保護とエネルギー問題。冒頭述べたように日本が豊かさを失っていく過程の具象化といえる。健康保険制度も年金制度も政府やメディアはいわないが近い将来破綻するのは目に見えている。この雑誌の後記に編集長が破綻は逃れられない、むしろいかに破綻をソフトにランディングさせるかの問題だという趣旨を述べている。暗澹たる気持で同感だ。

 


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jack

本当の意味で、明日の日本を考えているみんなが立ち上がらないと。

by jack (2011-09-08 14:13) 

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