老いた気持ち~日本社会の今ここ~ [ニュースコメント]
アジアを旅し、日本に戻るとつくづく老いた国になったと思う。上海や広州の華やいだ夜景に馴れると東京の暗さは陰鬱な気分に襲われる。あんなギンギンラギンは悪趣味だという御仁もいるかもしれない。しかし経済の勢いがそのまま形になってあらわれているのは間違いない。テレビをつけてみると健康食品のCM、徳用老人ホームのCM。コンビニのコマーシャルにも老人夫婦の食卓が描かれる。日本の社会は老人がお金をもってるからそんなCMが多いのだというが、本来なら消費性向の高い若者向けのCMが多いのが普通なのだが。テレビの出演者もこの20年で老人が増えた。テレビは老いたメディアである。
老人は失敗を恐れる性向がある。よく鉄板という言い方がされるが、これも「間違いない」からだろう。新しいものへの失敗をおそれないチャレンジ精神。これが失われつつあるように思える。震災ショックでいたわりや励ましのモードが日本全体に行き渡っている。しかしそれだけでいいのだろうか。
大阪で橋下氏がリーダーである「大阪維新の会」がW選挙で圧勝した。その勝利の背景は若者の支持だった。変えていかないとつけを払わせられるのは自分たちだ。このまま老いた社会では生活も社会も維持できなくなる。 若者が立ち上がり始めた。
2011-12-01 09:30
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