映画『モテキ』2012/07/15 [映画]
中央公論でSNEPについての記事を読んだからだろうか。日頃は見ない映画をテレビで見た。もっとももマンガ原作は知らなかったわけではない。本屋の漫画コーナーに平済みしてあった。
主人公の台詞は2ちゃんやツイッターで交わされる書き込みをベースに、出版社、音楽業界の聞いたことないような会話。ま、おそらく実際の職場でもそんな会話しないと思うのだが。BGはカラオケベースにサブカルの音楽、80年代の音楽でもその当時のサブカルを使用してる。ま、そんなことはどうでもいい。同時代生の記号がこれでもかと組み込まれており、これに共感できる世代は「自分らのことが取りあげられてる」と思い、そうじゃない世代はPeeping Tom的な気持に襲われる。
筆者は精神的に朽ちてしまい70歳くらいに老いさらばえている。もう幽霊みたいに生きてるわけだが、こういう映画を見ていると自分のこの20年はずいぶん世の中と違うところに来てしまったと思う。しかし同時代の音楽やファッション、台詞、映像効果、すべて剥いてしまうと、typicalな構造が見えてくる。 終盤の森の中を走らすシーンはカタルシス感。こういうのケツに持ってくればああ、もう話はおしまいだなと思う、オーラス感。 この映画は2011年にヒットしたんだそうである。この映画30年後に「懐かしい!」って思われながら見られるんだろうな。しかし1年たった今「神聖かまってちゃん」ってもうあれなんじゃないかな。
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