選挙間近・民主党はポピュリズム回帰するのか2012/10/11 [政治]
野田総理が民主党幹部にマニフェスト作りを急ぐように、その際は民意の声に耳を傾けるようにと指令を出したという。輿石体制下では年をまたぐとされた総選挙だが、臨戦態勢の準備は怠りないようだ。かつて筆者は民主の次回の総選挙のマニフェスト作りは難渋するに違いないと指摘したが、そうでもないようである。状況が変わった。三党合意によりマニフェストにない消費増税法案は衆参を通過した。さらに小沢一郎氏も党を去った。民主は政権交代のために左右の党が寄り集まった政党である。そのためにできたのがポピュリズムに塗れたマニフェストだった。これは政権交代を強力に後押しした。そして今回。やはりポピュリズム色の強いマニフェストで選挙に突入すると筆者は考える。下野が確実なので次は野党。ならば約束破りで非難の矢面に立つこともない。選挙に受かれば政界再編に参画し与党に入り込める可能性もある。その際マニフェストにいかほどの意味があろうか。みんなで渡れば恐くないはずである。これが現実化すればマニフェスト選挙も堕ちるところまで堕ちたといえる。
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