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解法の糸口・輸出型医療産業に活路あり2012年11月2日 [経済]

 パナソニックもソニーもシャープも今期の連結最終損益が依然として厳しい環境にあることが明らかになった。国内工場の閉鎖などグローバル化に対応した「ダイソン型」経営転換によりスピードを上げて取り組む必要がある。この政府は依然として経済の厳しさに関する意識がなく、財政悪化と増税の負の連鎖を止めない。円高・ウォン安基調の相場では当分この状況が続く。3年前に筆者は日本経済の脱出口は「資源大国」になるしかないと説いた。原発事故の2年前だ。今回はこれに加えもうひとつの脱出口を提示したい。輸出型医療産業の育成である。日本の医療産業が税金にファイナンスされ、この産業が成長しても財政が悪化するだけという現状。民主党の政策の間違いのひとつなのだが、これに輸出という言葉を付け加えればビジョンが生まれるのではないだろうか。薬品や医療器械産業は知識集約型産業。米独仏などの競争力が今以て強い。不思議なことに日本はこの分野では輸入超過。しかも数兆円レベルなのである。理由はそれを使う旧態依然の医療業界にあるのだが、高い科学技術力を持つ日本は大きな潜在力を持つ。不祥事で会社が消えるオリンパスがソニーに強気になれるのもこれが理由かも知れない。このことにいち早く気付き先行投資しているのがシンガポール。巨額の資金を投じ、研究施設を作り、世界から優秀な研究者を招き研究開発に努めている。日本はこの分野においては後発ランナーとさえ言っていい。山中伸弥教授の八面六臂の動き、さらには森口研究員の問題は日本の医療産業の後進性の証明でもあるのだ。
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