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中国海軍、レーダー照射、2つの見方2013年2月6日  [政治]

 小野寺五典防衛相は5日夕方東シナ海公海上で1月30日、中国海軍の艦船が射撃に使う火器管制レーダーを海上自衛隊の護衛船に向けて照射したと発表した。あと引き金を引けば発射可能な寸前までの威嚇である。日本政府は武力衝突につながりかねない危険な行為だと中国政府に厳重抗議した模様である。1月に公明党の山口代表が訪中し習近平共産党総書記と会見し関係修復への模索を始めた矢先のこの行為。日本政府は分析に追われている。
 こういう事件が発生すると必ず出てくる分析は「あくまで国内向けのデモンストレーション。保守強硬派や中国世論をなだめすかしたり、ガス抜きさせたりする目的である。日本はそのシグナルを汲み取るべきだ」というもの。主に親中派と称されるメディアやジャーナリスト、専門家にに多い。日本側の善処を求めるという意思が背後にある。
 もうひとつの見方は「中国は硬軟とりまぜて日本を揺さぶる作戦をとる。今回もその一環。いわゆる三戦(世論戦・心理戦・法戦)を視野に入れたやり方だというもの。クリントン前国務長官が尖閣が日本の施政圏と言明した直後にこの行為が行われていることに筆者は注目している。これまで中国が日本に対して一歩踏み込んだ行為に及ぶには例えば南京陥落の日に領空侵犯を行うなど、周到にまた意味を含めて実行することが多い。今回は人民解放軍の過激とされる分子の先走った行為なのか、政府中枢の司令を受けて行われた行為なのか。詳細な分析が必要だろう。
 

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