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日本は復活できるか〜日経朝刊〜2013年2月19日 [経済]

 先日韓国中央日報の記事を読んでわからあにことがあった。JPモルガンが日本の実質実効為替レートが1982年以降リーマンショックを除けばもっとも低い水準に落ちたというのだ。1982年は確か円は200円台半ばだったはず。筆者は実質実効為替相場の意味を知らない。だが円安がこの30年で最も安くなったとは全く思ってない。リーマン直前でさえ105円であり、今より11円安いのだ。恐らくはG20を前に円安の危機を煽る中央のねつ造記事の類いだろうと思う。今回のG20の主要議題は「通貨安戦争」だったという。各国の輸出力維持を狙った通貨安政策が世界経済に悪影響を及ぼすとの見方からだ。日本のアベノミクスがその背景にあるのは間違いない。しかしリーマン危機以降各国が金融緩和政策と為替操作を行ってきたのは常識である。ドイツはユーロ危機により輸出競争力を倍加させ、アメリカは通貨安政策で「メイド・イン・アメリカ」復活を狙っている。韓国は言わずと知れた為替操作国。中国は変動相場制ではない。G20で日本が名指しで批判されなかったのは各国がすでに為替操作を行ってきた経緯があるからだ。その意味で今回通貨安政策に歯止めをかけるべきとの評言はこれまでそれを行ってきた国々にも制限をかけることになる。日本はデフレ脱却を理由にここしばらくは金融緩和政策を打つことが認められた形だ。さて本日日経朝刊「大機小機」で「日本は復活できるか」と題して日本は今歴史的転換点に立っている可能性があると指摘している。筆者も同意だ。
 今回の円高修正にアメリカが異議を唱えていないことに日経は注目する。それは日本経済の衰退が極東の地域安全バランスを狂わせ、 中国の台頭にアメリカが日本の力を借りて対峙できなくなるとの推察だ。確かに2011年から2012年にかけて日本経済の衰退は竹島の韓国大統領上陸、北方領土のロシア大統領上陸、さらに尖閣緊張を招いたこととは裏腹の関係にあると思う。プラザ合意の85年以降円高は一時対ドルで3倍に上昇した。対ウォンに対してもこの5年で60パーセント上昇したという。日本企業は一気に競争力を失うのは当然である。日本経済の復活のつまるところ要点は為替だったのである。そう考えれば20年間日本はよく耐えたと思う。米中緊張と日本経済。そう考えると日本は早急に中国から東南アジアにシフトチェンジを進める必要がある。


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