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教師・長嶋茂雄2013年5月8日 [ニュースコメント]

 今回の国民栄誉賞授賞式で知ったのは長嶋茂雄の第三の顔ともいえる側面だった。吾々は選手時代の長嶋、そして監督としての長島を知っていたが、もうひとつ教師としての長嶋茂雄を今回知ったのではないか。選手時代、2年目からほぼ毎日二人で素振りを繰り返したという。吾々の世代にとってスーパースターの長嶋茂雄を松井秀喜はほぼ毎日一定の時間独占していたという事実に単純に「羨ましい」と思う一方で、忙しい中を松井のために10年間時間を与え続けた長嶋茂雄という男の教え子に対する愛情を思う。勝負の世界である以上すべての選手に等しく愛情は注ぐことはできない。そういう意味で松井は選ばれた男である。松井は引退会見で選手生活の一番の思い出を聞かれた時に「監督と素振りしていた時間ですかね」と述べた。ワールドシリーズMVPを取った瞬間でも開く本塁打王を取ったことでもなかった。それほどまでに長島と松井は長きにそして濃い師弟の時間を「素振り」を通して過ごした。松井は長島がなぜ自分にこれほどまで愛情を注いでくれたかわからないという。愛情を独り占めしているという嫉妬を周囲から受けないように松井はより腰を低くするようになった。人間的にも磨きをかけた。それにしても長島の教育者としての側面は彼が天才であるがゆえに説明するのは至難の業だ。ほぼ密室で師から教えを受けた松井。彼にぜひ教師長嶋茂雄を言葉で綴ってほしい。「勘ピューターを言葉にしろというのか」というツッコミは当然としてだ。
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