株乱高下の分析をもっと詳細に、リアルに。2013年5月25日 [経済]
今週の経済は株価の乱高下に注目が集まった。アンチアベノミクスの人々は欣喜雀躍といった趣でアベノミクスの副作用や危険な賭けに論及。社説にもアベノミクスの見直しに触れる新聞社も出てきた。まず疑問に思ったのは世界同時株安であり、日本だけの株が急落したわけではないということだ。確かに急落の度合いは東京市場は大きい。これには利益確定をこの時期に行おうする投資家が多いだけの話である。乱高下を安易にアベノミクスにつなげて考えるのは経済について詳しくないジャーナリストの頭のなかの論法ではないか。筆者の知りたいのはこの乱高下が起きた原因と背景を多角的な分析である。外国人投資家のコンピューターを駆使した売り買いが原因だという説明だけではわかった気がしないのである。恐らくどこかで専門家がこうしたことに言及しているのかとも思う。ヘッジファンドの動きや、アメリカや中国経済の動きもあろう。日本のテレビや新聞がどのような分析を加えるのか。これでこの国の経済ジャーナリズムの世界の中での水準がよくわかるはずである。
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