日中首脳会談はあるのか?平成25年6月25日 [政治]
谷内正太郎内閣府参与が先週中国を訪問した。会見した相手は戴秉国前国務委員。胡錦濤次時代の外交担当トップだ。谷内氏は元外務事務次官。安倍‥麻生の外交ドクトリン「自由と繁栄の弧」の企画及び実務を担った外交官。筆者の分類でいうと国士的外交官とでもいおうか。このタイミングでの谷内氏の訪中。筆者は日中首脳会談の下準備を行なっていると考える。その会談のタイミングはズバリ8月15日。終戦記念日である。これまで日本は中国と韓国以外の様々な国と地域の首脳と会い、安全保障、経済の分野で協力や連携の枠組みの構築を図ってきた。一方でアベノミクスを掲げ、デフレを打ち破るチャレンジャーとして改革のトップランナーに立つことを宣言した。G8でドイツ以外の信任を得たのは日本が進んで世界経済のエンジン足りうることを言明したからにほかならない。安倍一次政権では真っ先に中国を訪れ、意外性を持って受けとめられた日中首脳会談。今回はその真逆を狙ってように外堀を埋めてから習近平に会談を求める安倍政権。後世の歴史家から見れば極めてしたたかな外交術と評されると思う。8月15日の日中会談。自分が安倍総理だったら習近平に持ちかけるが。まあ相手はびっくりするだろうし、ある意味、炯眼のまなざしとなるかもしれない
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