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池上選挙番組の好調の理由 2013年7月22日 [政治]

 今回の参院選挙。テレビ報道からみるとどうなのだろうか。NHKはともかくここ数回の国政  参院選挙の報道特番で池上彰氏が出演する番組は高視聴率を獲得している。なぜなのだろうか。池上彰氏はいうまでもなく「週刊こどもニュース」、さらに以前は総合テレビ8時45分からのニュースキャスターとして知られていた。その子ども向けや情報弱者に向けたわかりやすい話法が、民放の情報番組でブレイク。このスタイルが選挙特番でも視聴者に受け入れられたのだろう。というより、NHKは別にしてテレ東以外の民放の選挙報道がつまらなすぎる。フリーの情報番組のタレントMCが真ん中に座り、局アナやタレント、さらに専門記者が立ち並ぶスタジオの演出。しかし報道する内容ははNHKとほぼ同じで候補者のプロフィルや選挙事務所からの中継、さらには政党代表のおざなりなインタビュー。それが視聴者の志向からかけ離れていることに番組の送り手が気がついていない。一番の違いは政治部の記者が、視聴者にはどうでもいいような選挙分析のこまかいことを長々と棒読み。普通は番組全体のことをみるプロデューサーが「つまんない」とやめさせるのだが、政治部記者は偉そうにしているのでカットできないのだろう。ちなみにテレビ東京の池上番組にはこうしたプロの政治部記者は出演すらしない。かわりに”候補者の履歴書”と称して「15キロのダイエットに成功」などと加える。テレビ東京の成功はこの局の手腕よりも他局の供給者の論理の「化石のような作り」に原因があるのだ。
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