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19世紀以前の地図に学べ 2013年8月2日 [政治]

 中国の台頭によりアジアのパワーバランスが激しく動いている。韓国の中国傾斜などをみるとさながら日清戦争以前の地勢図に戻りつつあるとさえ思う。19世紀のアジアの地図を検索などで見て欲しい。そこには西欧列強の帝国主義の狂騒見て取れる。イギリス、フランス、ロシア、オランダなどの植民地が膨大に広がり、まさに草刈場状態。アジアの独立国を保っているのは日本とタイなどわずかにすぎない。さらに遡り、明の初期15世紀初頭のアジアの地図を見てみよう。大航海時代前。明の広大な領土が広がっているのがわかる。その広さは元ほどではないが朝鮮半島は冊封の中にあった。パワーバランスの変容は地図によって可視化できると思う。19世紀の地図にアメリカの影響力はほとんどない。1898年にフィリピンを獲得してようやくこの地域の帝国主義ゲームに加わったのだ。中国が今、領土領海の拡張を狙い、韓国が中国との関係を深めようとする動きも地図の変遷を見れば必然で有り、自然である。明治維新で本格的に世界デビューを果たした日本。地図には太平洋の西端に浮かぶ小さな島である。そこにはアメリカとの安全保障条約もなく、また富も軍事力も持ち合わせていなかった。孤独と強烈な危機意識は想像するに余りがある。思えば明治維新後の140年は日本という国柄の独立と自存をかけての戦いであったと言える。様々な戦争、そして経済成長の結果が今の日本であるのはその過程の善し悪しを越えて我々は自覚すべきだ。そしてその戦いはこれからも続くと言うことを知っておくべきだろう。
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