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「あまちゃん」にみるスナックと純喫茶 2013年8月7日 [政治]

 NHKの連続テレビ小説「あまちゃん」が人気である。筆者は連続テレビ小説はほとんど見ないのだが「あまちゃん」は東京編から見ている。宮藤官九郎の脚本のうまさなど、この番組のヒットの秘密は言い尽くされた観があるが、このブログでは二つの空間について記したい。北三陸のスナック梨明日(昼間は喫茶リアス)と東京の純喫茶アイドルである。「スナック」と「純喫茶」かつては日本人にとって「溜まり場」であり、交流の場として機能していた空間。多くの人が利用していた。それが今スナックは「居酒屋チェーン店」に純喫茶は「コーヒーチェーン店」に取って代わられ、かつての勢いはまったくない。両者の違い、それはマスターの存在でも明瞭だ。マスターは客とのコミュニケーションで引きつけ、リピーターを増やした。客も行きつけのスナックや喫茶があることは社会人としてのある意味一人前の証だった。チェーン店には支店長はいる。だが客とのコミュニケーションはほぼゼロ。マニュアルに沿った応対に限定され、私語は禁じられているらしい。チェーン店は安く、品の出てくるスピードははやいが椅子は固く、畳に座布団はなく、回転率をはやめるアフォーダンスがインプットされている。
 北三陸のスナック、東京の純喫茶。この二つを宮藤官九郎は巧みに利用している。この二つに接続線を作ることによりそれぞれのコミュニティを つなげているのである。逆に言えばドラマの都合でもある。
 「スナック文化」と「喫茶店文化」。「あまちゃん」はこの日本人から消えた文化を再考させてくれる。


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