SSブログ

米中関係の今 2013年8月8日 [政治]

 昨日のbsプライムニュースフジは日中関係のこれからについて櫻井よしこ氏と宮家邦彦氏をゲストに招いて議論した。中国の生存圈拡大の目的、第二列島線やインド封じ込め戦略「真珠の首飾り」などについて説明がなされていて興味深かった。ホルムズ海峡から第二列島線に至る海洋、そして中央アジア、ロシア、パキスタン、モンゴル、インドなどの大陸の「面」に対する中国の戦略が図形で理解できた。
 こうした中国の生存圈拡大は近隣諸国にとってみれば「侵略」の危機であり、アメリカにとってみればこの地域でのヘゲモニーを失うことを意味する。こうした状況下の中、オバマ政権が米中関係をどう考えているのか日本やアセアンの関心を呼んでいる。米中会談で8時間にも渡って首脳会談を行い、TPP加入を勧めるなど蜜月関係もしくは共存共栄を模索しているのではというのだ。いわゆるチャイメリカである。一方で米中会談での友好的なムードは表向きで、延々と日本批判を続ける習近平氏をオバマ氏が遮り、日本がアメリカの友好国であることを強調したとも伝わっている。冒頭中国のインド洋から太平洋、隣接大陸国への戦略について記したが、これ以外にも米大陸、ヨーロッパ、アフリカ、南太平洋の島嶼地域、南極、宇宙、サイバーなどあらゆる地域と空間に覇権を強めようとしている。21世紀に唯一帝国主義を前面に押し立ている国家。これに対しオバマ氏は外交よりも内政に関心が移っているとされる。アメリカのメディアは二期目に入ったばかりのオバマ政権をはやくも「レイムダック」と批判しはじめている。『海上権力史論』を著した軍人にして歴史家アルフレッド・T・マハン(1840−1914)。幕末から明治にかけての日本を視察したこともある彼ならば今の中国をどう分析するのだろうか。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。