SSブログ

八月十五日若者はどう考える?周辺諸国との緊張 2013年8月15日 [政治]

 今日は八月十五日、敗戦から68年目の日である。BSプライムニュースフジでは若い世代の論者を招き、先の戦争についてどう考えるかについて議論した。二人の若者とは古市憲寿氏と山本みずき氏。二人の父母はすでに戦後生まれであり、祖父母は他界などして戦争の直接体験を肉親から伝えられていない。古市氏の立ち位置はリベラルで山本氏は保守的である。正直言って二人とも教科書的というか、優等生的で改めて先の戦争体験の風化を筆者は思い知った次第である。それは仕方がない。筆者にとっての日露戦争のごときものだからだ。(祖母からは日露戦勝利を提灯行列で祝ったという話を聞かされている)古市氏は最近若い世代の代表としてメディアに登場する社会学者の卵である。世界各国の戦争博物館を訪ねたといい、それを記した著作を発表している。筆者も実は数カ国の戦争博物館を訪ねたことがあるが、勝利国のそれはすべて戦勝博物館である。ちなみにベトナム、フォーチミンの戦勝博物館は米兵の枯れ葉作戦の犠牲となった多頭児のホルマリン漬けがアメリカから奪い取った武器といっしょに展示されている。戦争博物館はそれぞれがあっていいと思う。敗者の論理の戦争博物館もあってもいい。だが古市氏は違うようである。世界中の敗戦国が戦勝国の論理で戦争博物館を作るべきとでも考えてるのだろうか?そうでもないところに論理的甘さが滲む。むしろ戦勝国にも戦勝の論理を捨てさせ、反戦博物館を作れと主張すべきである。もちろんそれは現実的ではない。だが今の現状に簡単に追従する最近の若者の属性を見る思いがするのである。もう一人のゲスト山本氏は保守系のオピニオン誌に論述を発表している18歳。敗戦から50年経った時期に生まれた世代だ。パネリストの萱野稔人は基本は保守主義者ではあるが戦略と合理性で前の世代をアウフヘーベンするといったやや単純な思考が目に付いた。そんな簡単に乗り越えられないのである。萱野氏も含め、ゲストのほとんどが東京裁判を受け入れるところからスタートすべきと言う立ち位置と思われたが、筆者は小欄で記述しているように大航海時代というグローバル化の開始時点からの歴史認識を持つべきと考えている。これは東南アジアやアフリカといったかつて西欧から侵略を受けた国々が富を増やし、国際社会で政治力を持ち始めたときに必ずや影響力を持つ歴史観と考える。大航海時代以降に日本が果たした役割をどう考えるのか。先の大戦以降といった短いレンジの歴史観に囚われるべきではないと思うのである。司会の反町理氏が韓国を戦勝国と表現し、あとで訂正したが、流石に驚いた。巧みな司会ぶりにはいつも感心していたが、残念である。高校の歴史教科書を再読すべきだろう。山本氏は戦地で戦った人々の話を大学で指導教授とともに聞き書きしており、若い世代がイデオロギーに左右されることなく虚心坦懐に記録している姿勢は評価したいと思う。我々は若い世代に期待するしかないのである。最後に番組で紹介された戦争になったときにどうするかという質問であるが筆者は自衛隊に入って最前線で戦う。当然死ぬことになるがまったく構わない。むしろそうした生き方が自分には自然だ。足手まといになる可能性はあるが、自分は十分に生きた。死に方を自分で選べとしたら癌や脳卒中で死ぬより戦場で死にたいのである。私的で申し訳ないが。 


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。