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「民主化」の動きで血の犠牲を払うエジプト [政治]

 2年前に「中東の春」と称される民主化の波が起き、次々それまで独裁を続けていた国の政権が倒れていった。欧米のメディアはこれを讃え、「ソーシャル革命」などと持ち上げた。しかしカダフィ凄惨な死、代わりに選挙と言った民主主義の手法によって選出された政権が、イスラム原理主義に近いものとなったり、政治の混乱が収まらない状況が続く。そして今我々はエジプトの混乱、自国民同士の血の流し合いを見て、「中東の春」とはそもそも何だったのか、根本から問い直すべき時期に来ていると思う。「パリの市民革命、ロシア革命、そして中華人民共和国の創生期にも多くの血が流れた。民主化は血によって生まれ出されるのだ」と事賢しげにいう輩もいるだろう。だがそれは違う時代と場所からもの言う人々であり、自分の家族や知り合いが犠牲者になった場合を考えていない。エジプトは現政権と前政権の抗争となり、軍の力が影響力を強めている。言論より、武力が優先される状況は果たして2年前にこの国民が望んだ体制だったのだろうか?中東によくある部族間の権力闘争もあるのかもしれない。アメリカがこの地域への影響力行使を弱めているからかもしれない。最古の文明の歴史を持つこの地域の人々の苦悶。我々にできることはないのだろうか。
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