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中国:国民の二つのはけ口 2013年8月25日 [政治]

 中国で簿熙来被告の裁判が続いている。様子は中国版twitterで報道され、中国政府はこの裁判を習近平体制の正当化と基盤強化に利用している。一方簿熙来被告は罪状を異例の否認。双方の駆け引きが世界の関心を呼んでいる。
 中国国民の一部は簿熙来を熱烈に支持をしているという。基盤は主に貧困層といわれる。唱紅打黒運動(毛沢東回帰とマフィア退治)で背後にある役人の汚職腐敗を追及した簿被告は正しいというのである。今中国ではSNSの普及とともに国民の中でブームになっていることがある。それは中国の高級役人の腕時計や車をネットにアップすること。高価なものであれば汚職の疑いがあると告発する。役人の愛人であったことをネットでカミングアウトした女性がヒロインとなった。こうした背景には国民の役人に対する汚職腐敗に対する不満である。習近平政権は表向きこうした動きは否定できない。「トラ(高級役人)もハエ(現場の役人)もすべて叩く」と標ぼうしているからだ。だからこそ国民はネットでの追及の度合を増していく。だがここに来てネットでの追求グループが逮捕されるなどネットでの追及にも当局の手が伸びている。反日無罪と腐敗追求無罪。これまで法律を犯しても”大義”があれば罪に問われないとされた二つの政治運動。国民の不満のはけ口にも利用されてきた。186㎝と言われる簿熙来のそばには‌200センチを越える警護官がつき、簿熙来氏のイメージを低下させる映像操作。国の政治矛盾をこうした方向にそらすやり方にも限界が出てきたと言える。


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