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イスラエルの中国観 2013年8月28日 [政治]

 緊迫のシリア情勢。米英の軍事攻撃の可能性が高まっている。シリア政府とその背後にあるロシアとアメリカの対立が深まっている。東アジア情勢、北方領土問題でロシアとの関係に亀裂をいれたくない日本。シリア情勢は極東情勢と緊密に繋がっている。アフガン、イラクと武力介入を続けてきたアメリカはシェールガス革命もあり、急速に中東への関心を失っている。今回もできる関与したくないというのがオバマ氏の本音だと思う。だがそれでもなおイラクに武力介入するのはなぜだろうか。化学兵器の使用以外の理由もあるのではないか。ひとつは今介入することがシリアをアルカイダの巣窟になることを防ぐ最後のチャンスという判断があるかもしれない。
 シリア情勢についてだが忘れてならないのが中国の存在である。アメリカの中東への関与の薄れを注視しているのが中国なのである。事実ロシアの退潮、そしてアメリカの中東への影響力の低下に乗じ、中国がこの地域に影響力を強めているのは事実である。エネルギーを他国に依存している中国。権力の空白を狙う戦略はフィリピンのアメリカ軍基地が撤退するやいなや南沙の領土をフィリピンから奪取した戦略からあきらかである。こうした中国の影響力を凝視している国が存在する。イスラエルである。アメリカが中東を「放棄」した際、国家の存亡の危機に陥るのがイスラエルだ。中国の影響力がアメリカをしのぐような政治状況になった際、イスラエルがどう動くのか?そうならないようにと考えているのなら、イスラエルは中国とどのように付き合おうとしているのか。東アジアの政治状況ともリンクする。中国が中東に影響力を持ち始めれば、シーレーンの始点から終点までをすべて中国に握られる日本。それだけに、イスラエルの対中国政策がこれからどうなっていくのか注視したい。

 


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