G20、アメリカの孤立 2013年9月7日 [政治]
シリア情勢、さらに金融緩和解消という安全保障と経済の2つの側面でアメリカの地位の衰退が明らかになってきている。G20である。たしか2010年のソウルでのG20ではドルの垂れ流しが新興諸国の批判を浴びたと記憶しているが、アメリカにしてみれば「ああいえばこういう、どういうことなんだ」とぼやきたい気分だろう。シリア情勢にしても軍事介入についてイギリス、ドイツといった同盟国が反対、もしくは議会の指示を得られないとしてアメリカの意にそぐわない情勢である。G20でこうしたアメリカの孤立を顕在させるような状況が固定化されれば、世界はどうなるのであろうか。今回のシリア情勢でアメリカとロシアの亀裂が深まった可能性がある。その間隙を狙う中国、米中の権力均衡を注意深く観察する韓国。これまで常に緊密な関係を保ってきた米英の関係の今後。何かの始まりのような予感がするのである。
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