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打撃の神様の死 2013年10月31日 [政治]

 元巨人軍の一塁手川上哲治氏が死去した。自分の世代ではV9時代の監督。アニメ巨人の星で親しんだ人物でもある。NHKの野球解説を長く務めた。V9は長島、王の全盛時代ではあったが冷徹で妥協を許さない采配が当時は抜きんでていた。93歳。日経に長島、王、そして原辰徳現巨人軍監督のコメントが載っていて、川上氏とのそれぞれの距離が伺えて興味深い。長島氏は巨人の4番、そして監督のバトンを受け継ぎ、多くを学んだこと、そして「最も影響を受けた先輩の一人」として締めくくっている。この「一人」という表現が川上氏との距離感を物語っている。一方王氏はどうか。「野球界をリードした」「打撃の神様」。世界の王にここまで言わせる存在感。「勝負に対する執念」「最後まであきらめないこと」を徹底して教えていただき「自分の人生の中で実践した」という表現。王氏の中での川上氏の存在の大きさが伺える。原監督に至っては「燦然と輝く大先輩」。交流と言うより声を掛けて貰ったこと自体が記憶に残るような存在。長島や王のような存在感は彼の中ではない。三者三様、そして時代の流れ。昭和の戦前戦後を彩った野球選手の訃報に考えさせられた。それにしても終戦時に25歳だったという事実。戦争がなければどんな記録を残していたのか。戦争の犠牲を受けたアスリートとしての彼の評価も考えてみたい。
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