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中国の夢と生存圏拡大 2013年12月1日 [政治]

 日曜討論である研究者が中国の防空識別圏設定について「普通の国になった」という表現を行った。違和感を覚えた。法の秩序による国際政治の平和と安定。21世紀の国際政治の常識となって欲しいと筆者は思うのであるが、これを無視し力で現状を変えようという中国のやり方を肯定的とも受け取れない説明。偶発的に軍事衝突が起きても不思議ではない状況にあんまりだなと思った。ご本人はリベラルな平和主義者と理解しており、そういう意味でお使いになられてないと思うが、軍事衝突を招きかねない発言であることは確かである。
 「中国の夢」。習近平氏が述べている中国のあるべきこれからの姿。それが領土・領海と資源の略奪の意味だとしたらその夢は「世界の悪夢」にほかならない。筆者にはかつてのナチス帝国の生存圏拡大の論理に中国の膨張政策が重なる。中国はこれまで領土交渉で二国間協議を前提としていた。しかし今回の防空識別圏設定問題ではアメリカ、韓国を含めた多国間問題となっている(韓国は二国間協議とする意向だと思う)民間航空機の航行を考えればさらに関わりのある国は増える。ICAOが率先して民間航空機の航行に関し飛行計画の事前通告の不要を決定すべきである。ある意味中国は世界を敵にまわしつつあると言っていい。今回のやり方は人民解放軍の暴走ではないかという指摘がある。しかも海軍・空軍が争うように日本を挑発しだした。
 12月13日は南京陥落の日である。この日また中国は動くはずだ。
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