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小津安二郎 隠された視線  [映画]

 BSで小津安二郎の特集番組を見た。証言者の話は面白かったが、物足りなさも感じたのも事実。近代フィルムセンターのデジタルリマスター作業での新たな発見がなかったのだろうか。美術番組の手法ではX線写真やCG技術などでその絵画の新たな発見を紹介するやり方や、現代の匠に古代の技法で新たな作品を作って貰うやり方で古の制作者の技術や意思に思いを馳せるといった定番のあり方がある。そうしたやり方に、特に後半はこだわった方がよかったように思える。最もそんな新発見がなければ、あんな平板な作りになってしまうのかもしれない。新発見があるとするならば近代化フィルムセンター から冒頭は始まるが、実際は円覚寺の小津安二郎の墓のカットから始まっていた。
 筆者4日前に初めて小津作品に触れたばかりなので偉そうなことはいえない。まだ見てない映画の所は飛ばして見た。作品に触れるより評論に触れてしまうなんてもったいないからである。せっかく熟年にさしかかって初めて小津に触れるのであるから。
 小津が遺作で最後は自分の老いを描きたかったのではとうい結論は小津に触れて2日目の筆者の思ったことと同じなのではちょっと常套なんではと思う。番組の作り手より小津が遙かな髙みにあるから仕方ないかもしれない。その他にも「蓼科日記」など縦軸になりそうなものがいろいろあったが、結局並べて終わってしまった感。もったいない。要するに計算されていない。泉下の小津はどう思ったか。まあ小津体験4日の自分の言ですのでみなさんは笑い飛ばしてください。


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