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ウクライナ問題でロシアを中国に追いやってはいけない。2014年3月29日 [政治]

 中露同盟。日本が恐れる政治的枠組みである。簡単にはそうはいかない。歴史が示すとおりであるが、今ウクライナでアメリカとEUが行っていることは結果としてロシアを中国側に追いやることにつながらないか。ロシアが中国と連携して日本に対峙する。孤立化政策で中韓は足並みを揃えている。2011年8月を前後したロシア大統領の北方領土上陸、韓国大統領の竹島上陸、そして尖閣事件。中露韓に示威行動を起こされた時の政治状況をより具体的に進めたものになる。日本はもとよりアメリカが極東で望む政治バランスではないはずだ。アメリカに代わって世界の覇権を握ろうとしているかはともかく、中東からインド洋、南シナ海、東シナ海、西太平洋の利権をアメリカに取って代わることを意図する中国。そこにロシアが中国の支援国として位置すれば中国は背後を固めて海洋に進出できることになる。
 日本はどう対処すべきだろうか。G7と共同歩調のpositionをとるのは基本だが、かといって中国側に追い詰める側に立っては自殺行為につながる。ロシアとの交渉の回路を広く持っておくことが重要だ。逆にそのことで北方領土交渉を有利に進めるくらいの立ち位置を保持せねばならない。ウクライナ問題は長期化するという。しかし米ロはどこかで手をうたなければならない。クリミアをロシア領土として認めるのかどうか。さらにはウクライナを東西に二分し、西はEUに東はCISに組み込まれる。アメリカとEUは大幅な譲歩したことになる。世界はロシアの「力による現状の変更」を認めたのかという批判はあろう。だがロシアを中国に引き寄せてはならぬ。だが局面はどう転がろうが中国に有利に展開している。


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