ロストタモリ 2014年4月10日 [テレビ番組]
「笑っていいとも!」が終了して10日。終了が報じられた10月以来タモリについて数々の言説がなされてきた。終わると決まってからの”タモリ賛辞”には辟易し、飽きたご仁も多かろう。筆者は70年代のタモリの深夜放送をよく聴き、80年代前半の彼の出演したテレビはよく見た。40年間の彼の芸能史、そして芸能界に入るまでを纏めた著書『タモリ伝』を読んだ。世に出た当時のタモリを思い出した。タモリは変わったとされる。タモリ自身も「昔は江頭2:50のような存在だった」という。確かに深夜放送でさだまさしを批判していた頃のタモリと最近の笑っていいとも!での聞き役に回るタモリは隔世の観がある。しかし赤塚不二夫の葬儀での弔事を読むタモリはかつてのタモリである。かつての毒々しさは何時の間にか消えたかのように見えるが実は反って深みを増している。しかしそれはタモリ個人の世界でしか見えない。最終回のオーラスで「明日もまた見てくれるかな!?」と叫んだときのタモリはかつてのタモリを彷彿させた。
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