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「相棒」新シリーズスタート 2015年10月19日 [テレビ番組]

 「相棒」の新シリーズがスタートした。杉下右京(水谷豊)の今度の新しい相棒は冠城亘(反町隆史)。設定は法務省官僚で警視庁に出向してきたというもの。第一回は二時間スペシャルだった。前回までの相棒甲斐亨(成宮寛貴)の存在は忘れられたかのように、その父親甲斐峯秋(石坂浩二)が元警察庁次長の役で登場する。甲斐亨は殺人罪で収監中のはずだがそういう設定は捨象されている。前シリーズ最終回が極めて特異で後続シリーズのことを考慮しなかったプロデューサーのミスと脚本家の衒学だろうがシリーズ全体のストーリーに瑕疵を与えた感は否めない。それはさておき今回も犯罪者の心理・葛藤に筆をさく手法はそのままで、他の刑事物と一線を画した手法は脚本に深みを与えている。つまり脚本が冴えてくるのだ。するとどうだろう、出演者の演技も映えてくるのだ。演技が単調だと指摘されてきた反町隆史が予想に反して評判がいい。それは出向してきた法務官僚として時には杉下の捜査を刑務所側や警察庁に内通する演出が役柄に二面性と現実味を与え、結果深みのある演技(にみえる)となるからだろう。脚本がいいと役者がうまくみえるのは定説通り。美女とのデートシーンはご愛敬である。ストーリー自体も荒唐無稽の部分もあるのだが考えさせてくれるテーマが前面に提出されているので違和感はない。
 順調なスタートだろう。反町もいい役柄を貰ったといえる。
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