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TPP経済圏を急ごう 2016年2月16日 [政治]

 中国失速とEU金融危機。これに加え原油安が世界経済を不安に陥れている。アベノミクスは健闘していると思うがこう悪い外部要因が重なるとどうにもならない。先日某夕刊紙が「円高倒産」の恐れがあると記事にしていたが呆然とした。アベノミクスが「始まった頃円は80円だった。民主党政権時代は70円代が常時あった。夕刊紙が指摘しする円高はそれよりも深刻だというのだから60円代かそれ以下ということか。今の2倍だ。アベノミクスの初期は100円を超したところで円安危機とこの夕刊紙は指摘していたように記憶する。要するに安倍をディスるのが目的の記事である。メディアの萎縮の180度違う「健筆」ぶりだ。しかしいい加減な記事である。
 さて今般の世界経済の危機からの脱出口はTPP経済圏の金融面も含めた連携と基盤強化しかないと思う。中国経済の影響を可能な限り小さくする努力。此の国は世界史上見たことのない供給過剰の経済構造に陥っており、それを外国に消費させることにより解消しようとしてる。そのためのAIIBである一帯一路であり、そして警戒すべき戦争への道である。ブロック経済ではないかという指摘もある。確かにABCD包囲網のように日本はかつてその煽りを受けて苦況に陥った。だがABCD包囲などと言っているのは日本だけだ。TPP経済圏の中で生まれる需要はできるだけこぼれないようにする。中国の供給過剰解消政策に伴う世界経済の大混乱に対応しうるのはこの方法だと思う。
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