バラモン左翼と商人右翼 ピケティ論文 2019年5月28日 [政治]
ピケティが世界に拡がる分断化とポピュリズム政治についての分析が話題だという。その中で彼が名付けた政治状況に「バラモン左翼と商人右翼」がある。従来の左翼勢力がインテリ化する一方で、労働者や低所得者の支持を得ていないこと、ビジネスエリートのさらなる右傾化ということだ。1%の富裕層はこれまで通りライト的政治思考だが、その下の10%?程度の富裕層は左翼傾向を持つ人々が多い。要するにこれまで左翼がすくいあげていた層は極右と左翼がレッテルを貼るポピュリズム的傾向の強い政治グループを支持していること。ピケティはトランプ登場やEU懐疑派やBrexit推進派の登場をこれで説明したいのだろうか。翻って日本。自民の圧倒的一強体制はそうなのかもしれない。若手に広がる安倍支持も。筆者は国民の望む野党像を今の野党が描けていないことにつきると考える。「まかせて不安」これが国民の多くが持つ野党像だ。こういう野党が出てくれないと日本の政治は閉塞する。
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