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保守の奢り 2019年5月15日 [政治]

 長年自ら保守を任じ、社会の片隅で生きてきたものにとって改憲の機運があることは喜ばしい。ただし筆者は戦後の民主主義もそれなりに評価している。三島由紀夫の「鼻をつまんで戦後を生きてきた」は理解できるが戦後に生まれたものはその空気が最初から存在し、呼吸して生きてきた。左翼(左翼と呼ばれたくない人々は「リベラル」という)のダブルスタンダードや近隣国家の軍事拡大路線の中で左翼の論理が形骸化したこともある。
 だがネットに散見する保守界隈の動画を見ると首をかしげることもある。同じ意見や方向性の中で議論する番組が多い。政治・経済の動画自体がそういう特質を持っていることはわかるが、議論が硬直化し中間層への呼びかけが薄くなっているようにも思う。筆者は左翼論壇の動画も見る。立場の違いこそあれそれは同じである。
 そんな中維新の若手議員が北方領土の問題で酔った勢いで不穏当な発言を行い党を除名処分となった。日本は北朝鮮ではない。ましてやウクライナを軍事侵略しているロシアでもない。保守の思考がぞんざいになっている。あのような愚かさを積み重ねれば、左翼の風がまた吹き出すのだ。
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