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緊張の南沙問題をもっと報道すべき2012/05/15 [政治]

 日本のメディアについていつも不満に思うのは主語があくまで日本であり、グローバルな観点や関心によるレポートがないという点だ。日本のメディアのガラパゴス問題といってもいい。たとえば4月の北朝鮮のミサイル発射問題。落下予定であるフィリピンがこの問題にどのような対処と国民世論が起きているのかほとんど伝えなかった。日本と同様領空を侵される台湾もだ。米国がこの時、韓国や台湾、フィリピンとどのような連携をとったのかもわからない。そして中国海軍の動きもだ。4月当時、そして今もそうなのだが南沙でフィリピン海軍と中国海軍が緊張した対峙にあることを丁寧に伝えるべきだ。もともと南沙諸島は1945年までは新南群島として日本が領有していた。尖閣を東京都が購入しても尖閣事件のように中国が強硬な態度に出ないのも南沙の緊張がそうさせているともいえる。フィリピンにとってみれば日本は中国への盾としての役割を望みたいのが本音だ。南沙問題でフィリピン首脳が今何を考えているのか、アメリカはどう対処しているのか。ベトナムをはじめとする他のASEAN諸国の思惑は。国と国を結ぶとこの海域、そして米中の新たな対立の構造が見えてくるはずだ。新聞社やテレビ局の国際部の怠慢。北朝鮮がミサイル打ち上げに失敗した6日後、インドが弾道ミサイル打上げに成功した。北朝鮮と打って変わって世界は沈黙した。インドが開かれた民主主義国家であり、アメリカとも原子力協定を結んでいることが理由なのかもしれないが、こうしたことも含めて解説すべきなのである。
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