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アベノミクスよこけろ!と思ってる人たち2013年4月22日 [政治]

 
1ドル50円時代を生き抜く日本経済

1ドル50円時代を生き抜く日本経済

  • 作者: 浜 矩子
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2011/01/20
  • メディア: 単行本
    1ドル200円で日本経済の夜は明ける

    1ドル200円で日本経済の夜は明ける

    • 作者: 藤巻 健史
    • 出版社/メーカー: 講談社
    • 発売日: 2002/01/25
    • メディア: 単行本


     アベノミクスが加熱している。政権が交代してまだ4ヶ月だというのに、メディアはもう結果を要求しているが麻生氏が言ってるように結果が出るのは3年後。それまでいかに為替を円安で安定させるかが重要である。これができてこそ財政健全化、そして成長戦略が描ける。一方でアベノミクスに真っ向から批判を加えているエコノミストもいる。先に掲げた2書は代表的なアベノミクス批判者の手になるものである。しかしタイトルは全く異なる。世に問うた年が浜氏が2011年、藤巻氏が2002年と10年近いタイムラグがあるにせよ、この違いはなんだろうか。藤巻氏の論は1ドル200円では日本の財政と経済は一度破綻し、チャラになってから日本経済は再生する。1997年から98年のアジア通貨危機の時にデフォルトとなり、IMF管理の下ウォン安で急回復した韓国経済を念頭においてる。円安によるインフレで日本は復活すると説いており、アベノミクスに近い。一方浜氏は震災後でも円高基調の日本経済はこのまま進むとし、超円高の日本経済のあり方を問うたものだ。だがあり方とはいったものの、浜氏がかかげるものは目新しくなく、理念に過ぎないと思える。議論が好きだが政治決定できない民主党向けの経済論と言っても良い。
     アベノミクスに異を唱える二人の論客がアベノミクス以前にまったく傾向の違う本を出している。この事実は面白い。時系列的に考えればアベノミクスは両者の説く日本経済再生(成熟)とは違う第三の選択だということである。欧米が通貨安競争を繰り広げても日本はそれに加わることはないという前提での考察ではありえない選択だったというわけだ。
     前掲の2書、書店では置いてあるかどうかはわからないが、今ここそ読む価値があると言ったら著者はどう思うだろうか。

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