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日仏首脳会談の成果 日経平成25年6月8日朝刊 [政治]

 フラスのオランド大統領が来日、17年ぶりに共同文書を作成するなど日仏関係が大いに前進した。前代のサルコジ大統領は日本よりも中国を重視し、日本文化に造詣が深かったシラク大統領とは異なり、日仏関係の歯車は噛み合っていなかった。ところが福島原発事故の際の事故処理のあたりから潮目は変わったのではないか。日本とフランスは原子力開発の技術開発・安全管理の面で相補性を見出したのではないかと思う。安全保障の面でも同様だ。日本は武器部品輸出でフランスの対中国輸出の抑制を呼びかけた。あとは誰も指摘していないが太平洋共同体があり、フランスも加盟しており、本部はフランス領のニューカレドニアのヌーメアにある。ニューカレドニアは2014年以降に独立の如何を国民投票で決することになっている(ヌーメア協定)、南太平洋地域における中国の影響力は増大している。フランスがニューカレドニアを手放せば、おそらくそこに入り込むのは中国である。オランド氏の来日にはフランスの太平洋政策のこれからが念頭にあることは間違いない。「輸出市場としての中国の魅力に目が眩み日本に目を向けてくれない」これが担当者によるEU評。特に輸出品で競争関係にあるドイツに顕著である。EUの中でドイツと拮抗し、一方で太平洋共同体の一員でもあるフランス首脳と米中会談の前に会談する安倍氏のやり方。これも異次元なのかもしれない。
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