揺れるヨルダン 2015年1月29日

　人質問題でヨルダンが揺れている。次々変わる要求。「金」から「人」へ。イスラム国の真意はどこにあるのだろうか？交渉期限は過ぎたが2015年1月29日7時18分現在動きが止まっている。
　さて今回の人質事件でヨルダンが揺れている。後藤さん釈放に合わせてヨルダン軍のムアーズ中尉の　　釈放も条件に入れられ、現在アブドラ国王の指揮下のもとにヨルダン政府は交渉の前面に立っている。しかし今回の人質事件でヨルダン社会は分裂の危機に陥っている。自国の軍人より日本のジャーナリストの命を優先するのか？50人のヨルダン人を殺害したテロリストを外国人ジャーナリストのために釈放するのか？状況次第ではヨルダン国王に批判が集まり、権威が失墜する。すでに反政府デモのようなものが起きたと聞く。数年前のジャスミン革命の時も反政府デモがヨルダンでは起きた。火種はあるのだ。ヨルダンは石油を産出しない。日本はこれまで多額の経済支援を行ってきた。苦況に立つアブドラ国王とヨルダン政府。事件は膠着状態。人質交渉はどうなるのだろうか。