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菅直人氏64回目の誕生日に [ニュースコメント]

本日10月10日は我が国の総理菅直人氏の64回目の誕生日である。確かBill Clintonも1946年生まれである。同じ民主党の名の党に属する政治家であることから菅直人氏は90年代に大統領だったクリントンを強く意識したに違いない。クリントンは僥倖な男である。インターネットや金融革命に寄る経済バブルの恩寵を受けた。その準備は前政権時代に殆ど用意されていたにも関わらず。一方で大量のマネーがアメリカに流れるシステムを作り上げやがてリーマンショックにつながる。菅直人氏が政権を率いることになった今、この国は未曾有の危機を迎えている。政治的にも経済的にも。クリントンの僥倖に比べなんと対照的なことだろう。日米・日中・日露と外交関係で失点を重ねる民主政府。円高になすすべもなく企業が生産拠点を海外に移し、雇用の空洞化を止められぬ日本。失われた20年を経て、衰退の予兆が形をともないだしたかのようである。その嚆矢とも後の歴史書には書かれるであろう尖閣事件。先日ある団塊の世代の男と飲んだとき、彼が我々の世代には想像のできなかった事件だと言った。日本という国家がここまで弱いのか、他国からこんな仕打ちを受けるのかがわからなかったという。「まさか日本が」である。彼は政治経済にも関係のない一介のサラリーマンである。学生時代に全共闘運動の最中に学生時代を送った。彼にとって日本は強固な集合体であり、びくともしない体制であった。同じ団塊の世代であり、常にこれまで体制批判の立ち位置にあった菅直人氏。政権を手にした彼もいまサラリーマン氏と同じ「まさか日本が」を味わっているのではないか。彼が生まれた1946年10月10日は日本国憲法がほぼその骨格を固めた時期である。この憲法により日本は9条に支配され、後に日米安保体制に組み込まれていく。永劫に続く平和と安定。そんなものは幻だという現実を東シナ海の小さな島で起きた事件は示してくれた。クリントンの僥倖菅氏の不幸。しかしもっと不幸に喘いでいるのは日本国民だということを総理は悟るべきだ。

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