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北朝鮮情勢の不透明さ [ニュースコメント]

 2011年の年末にきて極東アジアの政治に歴史的変換点が訪れた。いうまでもなく金正日氏の死亡だ。「拉致実行命令者とされる彼は司法の場で真相を供述せねばならない」という拉致被害者の思いも叶わぬものとなった。拉致問題、核兵器、核兵器輸出、ミサイル問題。。。北朝鮮は隣国、そして世界の安全保障に困難な問題を突きつけている。その総責任者が国際政治から退場。死因は心筋梗塞かどうかはわからない。世界の注目はあとに残された28歳の三男金正恩が政権を継承できるかどうかだ。金正日派と金正恩派の抗争が始まるとの憶測もある。大方は波乱もなく継承は進むのではというのが専門家の見方だ。はたしてどうだろうか。ポイントは後見人とされる叔母の夫張成沢氏と李英鎬 氏の存在だ。この2人の権力闘争が始まる可能性を筆者は指摘しておく。日本史を遡ればこの情況は豊臣秀吉死直後の1598年の日本の情況に似ている。幼少の秀頼を徳川家康と前田利家が支えるという構造だ。家康は李氏、前田氏は張氏か。この時は利家が秀吉の死後八ヶ月で死去し権力は家康に傾いていくことになる。歴史とは繰り返すとは思わない。だが権力拮抗の構図が似ている場合は歴史に関係なくパワーゲームは類似の作用を伴う。2012年は世界中で権力交代とelectionが行われる年。まさに激動を迎える。起点のひとつが東アジアになるのはほぼ間違いないだろう。


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