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安穏な政権継承を望む中米韓 [ニュースコメント]

 金正日亡き後の北朝鮮情勢であるが六者協議の参加国である中国、アメリカ、韓国は本音では統一を望んでいないと思う。中国は本音ではない。バッファーゾーンである北朝鮮が失うことは外交防衛上の大きなリスクである。アメリカはイラク・アフガンで疲弊した今、極東で戦乱が起きる状況を望んでいない。そして韓国。難民問題や南北統一によるコストを恐れている。

 さて日本はどうだろうか。統一コストを要求される恐れがある。難民問題もある。残るはロシアであるが立場は中国と似てはいるが、むしろ統一した後の影響力をどう担保ないしは保持していくことに関心があるだろう。参考になるのは日露戦争当時の対朝鮮半島政策だろう。

 米中露韓に共通していることがある。それは2012年に権力者の交代、もしくは選挙の年だということ。そのため政治は内向きになる。この時に余計な変数を加えたくないのである。

  各国の思惑が錯綜しつつ安穏な政権交代を望まれる北朝鮮。貧困と飢餓に苦しむ人々はそのままである。しかしそういうときにこそ歴史は皮肉な作用をもたらす。2012年の極東は大変な火種を抱え込むことになった。 


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