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現実味を帯びたホルムズ海峡危機と日本のダブルバインド2012年3月18日 [政治]

2012年1月10日にこのブログで筆者はホルムズ海峡に注目したいと記した。ここに来てイスラエルがイランを攻撃する可能性が高まっているという。これを見越してか北朝鮮がミサイル発射実験を4月に行う事を発表した。中国がイランからの原油輸入を減らすというニュースが3月に流れた。米の北への大甘な譲歩とされる米朝合意のための米中の水面下の取引ではないかという指摘がある。中近東と極東はつながっているのである。
 数ヶ月前からホルムズ海峡に危機があるのに日本がどんな対策を講じたかは見えてこない。円高から円安基調に移った為替だが原油高を助長させる要因となる。すでに国内のガソリン販売価格は値上がりを始めている。アメリカも大統領選を控えたオバマ氏の支持率が急落した原因に2倍になった原油高があるという。ホルムズ海峡封鎖による原油高。日本はイランから原油の総輸入量の10パーセントをイランに依存している。10パーセント原油が来なくなったときの経済と国民生活の混乱を此の政権は甘い認識でとらえている。絶望的な甘さだ。今の日本こそまさに危機なのだ。原発停止問題があるからだ。4月には日本のすべての原発が停止する。その時期を狙われたかのようなホルムズ海峡危機。1月に指摘したエネルギー問題の「ダブルバインド」(原油高と原発停止」が現実味を帯びているのだ。国会は消費税問題で混乱の中、外からの深刻な危機の襲来。米ロ、EU、イギリス、中国がこの問題で水面下厳しい外交戦を行っている。米英のイラン問題の認識の重さを現政権は理解していない。此の問題の政府の無策ぶりが露呈するのは恐らく3月末だ。

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