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豊かで安いエネルギーと電力供給力~アメリカの製造業復興戦略の真ん中にあるもの~2012/05/11 [政治]

3年前、筆者は日本経済の復活が「資源大国」を目指すことであり、その技術開発はアメリカと連携すべきと記した。3年間の日米のエネルギー政策の差は決定的で、アメリカは新エネルギー革命を興し、日本はエネルギー政策の無策で電力飢饉という先進国の座から滑り落ちるような状態になった。しかも日本政府と国民ともに意識が甘い。VOICE6月号でユニクロの柳井氏が嘆いている。
 アメリカのシェールガス革命。アメリカが「資源国」になることで、中東政策の閉塞を抜け出す狙いがあるのはもちろんだが、このことで一番効果がもたらされるのはアメリカの製造業である。アメリカの製造業は日本や韓国、中国が世界の工場になることで衰退を余儀なくされたが、ここに来て復活の要素が揃ってきている。通貨安で人件費も低廉化したが、一番のプラス材料は電力料金や燃料の安さをもたらすシェールガスだ。油がただ同然中東の産油国の強みをテクノロジーで基礎体力のあるアメリカが手にしたら。。。。間違いなくアメリカは製造業で復活するだろう。            「サンドイッチ理論」。かつて韓国が自らの立ち位置をこう説明し、自国民へ警鐘をならした言葉である。技術力の日本、コスト力の中国の間に挟まって韓国は経済的に埋没する。これを逃れるために韓国は通貨安政策を行い、電力料金に税金を投入し、各国とFTAを結ぶ行動に出た。インフレと個人負債の累積という苦しみを背負いつつ、家電と自動車産業は繁栄し、家電は世界のトップとなった。その「サンドイッチ」状態になっているのは韓国ではなく今の日本ではないか。

 

 


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