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G8もうひとつの裏テーマ2012/05/22 [政治]

 G8が終わった。今回はアメリカのキャンプデービッドで行われ、かつてのG7時代を彷彿させるようなこじんまりとした開催となった。とはいいながらもG8が今回話し合った課題は時代の変換点を象徴するような重いテーマだった。いうまでもなくEU危機である。結果はギリシャのEU存続に関心を持つという婉曲的かつ微妙な表現となった。ドイツを説得する英仏米の思惑が交錯した文言だ。しかしメディアが伝えないがこのG8には影の主役がいたと思う。中国である。G20に重心がうつりつつある首脳外交。そこで勢力を拡大しているのは中国。G8はロシアを除けば他の国々は民主主義という価値観をともにする国家である。その価値観を共にする国家がこじんまりとした空間で話し合う。石油ショック直後にランブイエで集まったあの7カ国にいわば先祖返りしたような構図である。G20を主導し、G8の役割は終わったとするサルコジは表舞台から退場した。EUの経済以外に何がはなされたのであろうか、いや話されなくとも中国抜きで親睦を深めた「自由と繁栄の弧」。最も気にしたのは中国に違いない。
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