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再唱”資源国家ニッポン”へ面舵1杯2012/07/04 [政治]

 筆者は2010年からこのブログで日本の生き残る道は資源国家になるしかないと記した。原発事故前からなのだが当時は機を見るに敏なアングロサクソンの国家の動向を視野に入れてのことだ。80年代に大国病から脱したイギリス、そしてコンパクト原発の開発で東芝と連携の動きをみせたビル・ゲイツの動きなどから感じたことだ。コンパクト原発はともかく、アメリカはシェールガス革命で双子の赤字構造の解消と製造業の復興を目指す成長戦略がこの数年で顕著になった。先進国自体もエネルギー自給率を高める大競争時代に入りつつある。通貨安政策とエネルギー自給率アップで高田創のいう「ソブリンワールドカップ」に勝ち上がろうというものだ。
 世界の大競争の軸が大きく変わろうとしている。思えば1850年代から60年代、日本は欧米列強の帝国主義競争の暴風を浴び、怯えながらも慎重に、そして大胆に明治維新という革命を起こし、国家の軸を変えた。今の日本はそれができていない。その様はたとえるなら19世紀の「眠れる獅子」とされた清や「儒教的伝統世界」に埋没したままの李氏朝鮮だ。日本の伝統社会を変えろというのではない。経済の構成を変るべきなのだ。海洋面積世界6位の利を生かし、まだ維持している科学技術力を振り絞り、残り少ない米びつ(財政)から優先集中投資して、この国の未来のために海洋資源を開発すべきだ。いやこうしたビジョンを総理自ら国民に説明してほしいのだ。日本海の海洋資源、太平洋の海洋資源、東シナ海の海洋資源。さらにはオホーツクの海洋資源の調査を今一度根本的に行い、プライオリティをつけて消費税のいくらかを投資し掘削を行う。ケネディのアポロ計画のように目標年限をつけてもいいだろう。今しばらく我慢すれば日本は資源大国として蘇る。こうしたビジョンを国民に示すときなのだ。日本の企業は国内の縮小市場に見切りをつけ、どんどん海外に転じているが日本自身はもの作り産業依存構造からの転換に向かって舵を切るじきなのだ。もう一度いう「海洋資源大国に面舵1杯」だ。 


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