『美しい国へ』2013-02-27 [政治]
- 作者: 安倍 晋三
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/07
- メディア: 新書
- この本を読むと安倍晋三氏が岸信介と安倍晋太郎氏の息子であり、保守合同なった自民党の息子であることがわかる。60年安保の時6歳の晋三氏はデモ隊の安保反対の声を南平台の祖父の家で聞いている。70年安保の時は高校生。安保廃棄を唱える授業を複雑な思いで受けていた。祖父はまだ国会議員であり、時の総理は大叔父、父も自民タカ派の福田赳夫の高弟だった。保守合同がなされて自民党が生まれたのは昭和30年。あれから58年の歳月が流れている。当時の自民党が掲げたのは経済成長と自主憲法制定。前者は達成できたが後者は未だ成っていない。第一次安倍政権は戦後レジームからの脱却を掲げた。安倍氏は様様なアジェンダの改定のボタンを一度に押した。教育基本法や防衛省設立など結果も得たが官僚とメディアの反抗にあい政権は崩潰した。今回の第二次安倍政権は保守合同後の自民半世紀の歴史に学んでいるように思える。先ず経済を立て直してそののち国体を変えると。確かに経済は今デフレから脱却する「期待」に日本は充ちている。さてその後はどうだろうか。とにかく安倍氏は自民半世紀の歴史」を彼の政権の時間でトレースしようと思ってるかも。しかし自主憲法まで彼は辿り着けるのだろうか。
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