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チャイメリカ〜TPPで梯子を外される?日本〜 [政治]

 チャイメリカというある。アメリカが台頭した中国と連携して世界にあたるという意味だ。矢吹晋氏の「チャイメリカ」という著作もある。先日アメリカが中国にTPP加盟打診を促していたという報道が流れた。李克強首相は具体的な検討を指示したという。これまでTPPには2つの側面があるといわれた。経済的側面と安全保障的側面だ。自由と繁栄の弧。東シナ海や南シナ海に領土拡大を狙う中国に対し、牽制する役割もあると。しかし日本が正式に加盟した後に梯子を外すような形で中国にアメリカがTPP加盟を打診したというニュース。改めて日本政権に動揺が広がっているのではないか。特に保守派にとっては「対中国になるから」という理由でやむなく加盟を認めた人も多い。それが日本が知らないうちにアメリカが中国と手を握ろうとしている事実。キッシンジャー外交による米中国交正常化の当時を思い出した人もいたのではないだろうか。第二次オバマ政権はクリントンからケリーへと外交の舵の担い手が変わった。それまでの中国囲い込み政策から協調へと舵を切ったとされる。日本は注意深く外交を進めるべきだろう。同盟国としてのアメリカの顔と連合国としてのアメリカの顔。東南アジア、インド、アフリカ、ロシアと日本は外交関係を深めようとしている。しかしそれは日米同盟という基軸があればこその戦略だ。
 最もこの段階において中国がTPPに加盟するには時間的に現実的ではないという考えがある。ドルベッグ制や外資に関する規制などこれまで中国経済を支えてきた制度を根本的に変えなけれなならない。国営企業のスタイルがTPPで共存しあえるはずもない。むしろTPPに中国が参画する時はそれを無効化する時である。WTOの中国加盟を吾々は思い出すべきだ。しかしアメリカがなぜ中国にTPP加盟を誘ったのか。日本やベトナムなど領土問題を抱えている国はその真意をアメリカに質すべきだろう。米中会談は6日後。


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