方向の違う三本の矢〜アベノミクスに今必要なもの〜 [経済]
西部邁氏がアベノミクスについて面白い見方をしている。三本の矢、その方向性がそれぞれ90度づつずれていると。金融政策はフリードマン、財政出動はケインズ、そして成長戦略はシュンペーターの論理に立脚していると。方向がずれていることに大矛盾があると指摘しているのだ。三本の矢が必要だという安倍総理の考えは正しいがその矢をまとめあげていくにはどうしても強い国家体制が必要なのだと。言葉を言い換えれば国会内での安定多数である。ねじれの解消である。ある意味自明で今更いうことでもない。ただ外交において安倍政権が強力でこれまでの短命でないと理解するやいなやロシアがエネルギー問題を材料に北方領土について動いたことは知っておくべきだろう。たかが株価の動向で一喜一憂してはいけないのである。
コメント 0