日本と中国〜メディアが伝える二つの孤立〜2013年6月2日

　最近新聞やテレビに触れているとよく出てくる言葉がある「日本の孤立」である。今回もいわゆる歴史認識のカードを中韓が切ったことにより、日本のメディアや評論家に「日本の孤立化」に言及するところがでている。韓国の朴槿恵政権、中国の習近平政権も明らかに「日本孤立化」戦略を立てており、その意を組んだものもあるだろう。ニューズウィーク誌が韓国の日本孤立化戦略を危惧する特集を掲載。中韓のアメリカのロビー活動も活発だという。
　もうひとつは「中国の孤立」。中国から領土領海の圧迫を受けている国々から日本とアメリカに中国を牽制する軸となってほしいとの声が沸き起こっている。インドや東南アジアの国とメディアに多い。安倍首相は就任後こうした国々を周り、安全保障的な関係性を深めた。中国が加盟を検討しているTPPも中国包囲網が背景にあるとされている。
　二つの国の孤立。喧伝される背景には帝国主義ゲームがある。