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TPPとリムパックに中国軍参加の政治的意義2013年6月9日 [政治]

 2日間に渡って行われた米中首脳会談。メディアは習近平氏が「太平洋」という言葉を5回使ったことを報道し、米中で太平洋を二分する支配する新たな世界秩序を狙っているとした(新報道2001)。ここ数年、日本の首脳が1時間から2時間程度の会談しかなかったのに比べ、習近平氏は二日間9時間。中国側は「追い越す国と追い越される国が平和共存し、シナジー関係を結ぶための会議だ」と成果を強調するだろう。一方アメリカは習近平氏を見定め、アメリカの同盟関係や太平洋の秩序に挑戦することを牽制したと推察する。日本政府がその意味を分析しなければならないのはリムパックへの中国参加だ。これまでリムパックはアメリカの太平洋での同盟軍の軍事演習といった趣があり、近年は参加国が多岐となっているが、今年ははロシアが参加し、同盟軍の軍事演習からそれ以外の国も囲い込むこ性格に変わりつつある。TPPもまた然り。アメリカは中国にも参加を促していく。自らの懐に招き入れてアメリカの秩序のうちに中国を収めようというもだ。そうした手を打って、オバマは習近平氏との会談に臨んだ。中国がアメリカの覇に挑戦することをこれで諦めるか。答えはノーである。この国の歴史は軍事力と富の拡大は即ち領土・領海の拡大につながっている。翻って日本。今回の米中会談の中身が同盟国日本にリアルタイムにアメリカから伝わらないなら日本は相当危機意識を持つべきだ。同盟関係そのものが揺らいでるという認識を持つべきだし、アメリカにも伝えるべきだろう。「チャイメリカ」ということばがある。日本はニクソンショックを思い出すべきだ。


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