アベノミクスの限界？平成25年6月10日

　今週の週刊誌はほぼアベノミクスの化けの皮が剥がれたという記事で埋め尽くされている。一ヶ月前までは高騰銘柄を予想したり、株価４万円時代到来という記事もあったのにと思う。アンチアベノミクスのエコノミストの面々は鬼の首を取ったように欣喜雀躍として語り出した。今回はの暴落はアベノミクス云々より、アメリカが金融緩和策を転換させるのではないかという市場の憶測が誘引であり、アベノミクスそのものの原因ではない。しかし第三の矢が市場の失望を買ったのは事実であり、損益確定の動きも含め様々な要因が重なりあってこの一ヶ月の株価暴落を招いたといえる。安倍政権は９月にも（この時期が重要）成長戦略の第二弾を用意し、投資減税や法人税減税が準備される可能性がある。アベノミクスが議論されてまだ半年。確か結果を享受するには２年から３年はかかると言われたはずだ。冒頭に週刊誌の愚かさを記したが、メディア全体の愚かさを象徴していると思う。