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悲しいドキュメンタリー〜甲斐性なしと静かなる女優〜 2013年12月23日 [政治]

 辛いドキュメンタリーを視た。ドキュメンタリー夫婦。NHKで昨日放送された番組である。クモ膜下出血を患い闘病生活を続ける女優と漫才ブーム時代の作品で知られるが貧困の極みにある放送作家。カメラが夫婦の病室と自宅を密着取材する仕立てである。筆者には馴染みのある二人。佳那晃子は番組では紹介されなかったが『ザ・ウーマン』や『鬼龍院花子の生涯』の演技を思い出す。大胆な役柄を厭わず、はかなげな表情。源高志はひょうきん族(記憶が正しければ)、お笑いブームのど真ん中にいた放送作家の一人であり、週刊読売の連載で沢口靖子や橋田壽賀子と同じ高校だったのを覚えている。
 番組自体は辛い番組だった。病室と自宅と車の中で源氏へのインタビューで構成されているのだが単調だった。佳那晃子が倒れる前の夫婦生活の語録をもっと縦軸にポイントポイントで効果的に使えばよかったのにと思う。そうすれば佳那晃子の闘病中の虚空を見つめる顔も別の意味合いで光り輝いてくるはずだった。VTRを繋ぐだけで終わった感じ。女優は闘病中でも綺麗に取るべきだ。取材者が密着しすぎてなんだかわからなくなったのではないか。取材を受ける源氏も彼自身テレビに関わる仕事だけに、テレビで放映される意味を理解しているはずだ。出演を受けることでなんとか経済環境を打開したいという気持ちはあっただろう。それはそれでよいし、我々視聴者もそういうつもりで番組を視ている。しかし視聴後感は辛い。心のなかに濃い闇が降りたようだ。番組自体の出来は悪い。
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